INTERVIEW先輩社員インタビュー

様々な現場で働く先輩社員たちに
本音を語ってもらいました。

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松岡 司市川工場 機械加工 2002年入社

機械加工の部署ではそろそろベテランの域で、若手を引っ張るリーダー的存在だ。「探求心が強く物事の本質を理解して仕事に生かしている」と社内からの評価も高い。

機械を使って製品を削り出す仕事
この10年で設備がずいぶん充実しました

私は工業高校出身です。機械加工や金属加工を授業で習って、面白そうだなと思っていましたので新卒で入社しました。瀬尾高圧工業は全行程を一貫して製造するのが強みです。材料を調達し、切断、鍛造、熱処理、すべてこの敷地内で行います。鍛造だけの会社、熱処理だけの会社は多いですが、一貫生産は日本でも珍しいと思います。私は機械加工担当です。15トンの鉄の塊から、最終的に2トン、3トンの製品に削り出すこともある作業です。当社は現場に優しいと言いますか、オーダーされた図面を社内用に描き直す部署があります。元の図面は全行程が描かれた複雑な図面ですが、それを熱処理は熱処理用、鍛造は鍛造用に必要な情報だけにしてわかりやすく描き直してくれています。一貫生産の会社だから、とても重要なひと手間ですね。そのおかげで仕事がしやすくなっています。
機械設備もこの10年でずいぶん充実しました。近代的な最新の機械が揃っていると思います。いままで人間がしんどい思いをしていたのが機械に任せられるようになりました。これはもっとPRしていいと思っています(笑)。

だれでも意見を言える
風通しのいい現場で
技術は向上していくと思います

機械加工といっても、オートマチックに同じ製品が出来上がるわけではありません。経験は必要です。鉄が熱によって歪むことも計算に入れて、削る順番や手順を経験と想像で組み立てていきます。機械にプログラムしたら自動で削られますが、そのプログラムを組んだり、工具を選定したり、そこで個々の差が出てきます。この業界は以前造ったものとまったく同じものを造ることは少ないです。何年やっていても初めての作業ということがあります。常に勉強。そして経験を積むと、過去の仕事が自分の引き出しとして蓄積されていきます。
もちろん、ひとりですべてしているわけではなく、相談したり助言したり助け合いながらの仕事です。昔から、言いたいことは言える風土はこの会社にありました。みんな真面目に取り組んでいますが、たとえば品質に関することで疑問に思うことがあれば声を出せるように、いまは私がその空気を作る側として、下からの意見もどんどん来いと言っています。それが風通しのいい現場になりますし、技術の向上にもつながると思っています。

品質検査に通る、それ以上の
基準でモノづくりをしたい

仕事へのこだわりと言えば、自分たちの基準をしっかり持とうと考えています。品質検査でOKが出るのは仕事として当たり前です。目標をそこに置くのではなく、もっと上のレベルで加工をしたいです。ボルト穴ひとつとってもそうです。図面上で求められる精度はそれほどきれいでなくても、当社の品質として、手で触ってもどこも引っかからないツルツルの穴を開ける、その美意識を持とうというのがこだわりかもしれません。
たまに営業から「こんな難しい図面が届いたけど、造れる?」と相談されることがあります。その判断ができるようになったと評価されているのはうれしいことですが、機械や工具の性能と照らし合わせて、出来ないと返事することがあります。でも図面があるということは、どこかに造れる会社がある、造れる人がいるということです。それを考えると悔しいです。なんでも造れるようになりたい、積極的にチャレンジしたいというのが今後の課題です。会社も新しい機械を導入するときは私の意見を聞いてくれるので「こんな機能がほしい」とすぐ答えられるようにしているつもりです。日頃から目的意識を持っていないと答えられませんから。

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