INTERVIEW先輩社員インタビュー

様々な現場で働く先輩社員たちに
本音を語ってもらいました。

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梅澤 宏市川工場 検査 2007年入社

「試験室の大黒柱」。それが品質保証課検査係・梅澤宏氏の肩書のひとつだ。2007年の入社以来、市川工場で製造するフランジ・鍛鋼品の品質検査に携わってきた。いまでは若手社員の指導にも熱が入る。肩書はもうひとつあった。「市川工場釣りクラブ(磯遊会)部長」。好きなのはイカ釣りだそう。プライベートも充実しているようだ。

品質検査をクリアして
初めて製品は完成します

品質検査の業務は、製品検査と材料試験の2つセクションに分かれていて、製品検査は完成品の寸法測定や外観検査を行います。材料試験は実際の製品とまったく同じ材料の「テストピース」を各種試験機にかけて「粘り」「強度」「硬さ」などの値を測定し、製品に適用される工業規格の基準などと比較し、その健全性を確認します。もしなんらかの問題が見つかれば作り直しになります。つまり、この厳しい品質検査をクリアして初めて製品は完成すると言っていいでしょう。私たちの仕事はそれほど重要な役割だと思っています。
品質検査には多くの時間とコストがかかりますが、高い検査精度を維持することはお客様の満足、ひいては瀬尾高圧工業に対する信頼の源泉といえます。

自分が機械になる。
それが、品質検査における
プロフェッショナルの心得です

品質試験は正しさがすべてです。試験の手順、使用する機械、あらゆることが決められたルールに基づいているか。日本ならJIS規格、アメリカならASTMやASME規格などにより詳細に規定されており、それらのルールを厳格に守ることで検査の信頼性を確保しています。
私が気をつけているのは、検査員各自の感覚のズレです。例えば目盛りの針が数値の目盛線を少しだけ超えている場合、5と読む人もいれば、5.5と読む人もいるわけです。検査員によって変わるのは大きな問題です。そこで月に一度「目を合わせる」と呼んでいる作業を行います。これはひとりずつ装置を覗いて目盛りを読み取り、お互いの結果の違いを確認することで感覚のズレがないように調整を行う作業です。試験設備についても同様で、これくらいならと、自分たちで判断してはいけないし、触ってもいけません。定期的に専門業者による校正を行い、試験結果の客観性を担保しています。
この仕事に人間の感覚を持ち込まない。自分自身が機械になる。それがこの仕事のノウハウかもしれません。

働きやすい環境づくりに
労働組合が一役買っています

じつは私、瀬尾労働組合の執行部の役員も兼ねていまして、弊社の自慢できるところのひとつが労組の活発な活動です。
全国的に労働組合の組織率が低下している中、この規模の会社でこれだけしっかりした労働組合があるのは珍しいのではないかと個人的には思っています。経営陣といい関係を築けていますし、組合員の待遇、福利厚生、最近ではメンタルヘルス対策まで組合員の声を会社に伝え、カタチにする力を持っています。

組合は会社ありき。会社は組合ありき。そういう風土を感じます。

自分の強みを活かして
社内のさまざまな部署と関わりたい

最近はスピードを求められることが多いです。短納期の案件が増えています。もちろん期限内に納品できるようしっかりスケジューリングされていますが、機械試験にパスしないと製品として出荷できないので試験室も短納期案件への対応が必要になってきました。そこで今、私が取り組んでいるのは試験体制の拡大です。具体的には機械試験に使うテストピースを今よりもっと速く、そして多く生産できる体制づくりです。試験用の機械を新たに導入し、人材も増やし、より信頼される試験環境を作る予定です。私が責任者として任せてもらっているのでなるべく早く形にしたいと思っています。
入社以来、品質保証の分野でずいぶん経験を積ませてもらいましたし、品質保証課で身につけた知識が私の強みだと考えています。今後の目標としては、この知識を活用して社内のさまざまな部署と関わり、より良い製品を作っていきたいと思います。もっと広い視野で瀬尾高圧工業という会社を見て、全体像を知り、瀬尾のモノづくりを支えていきたいです。

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